振り返りにつづる〜重音会での夜々の星〜
順序が逆になってしまいましたが、7日の重音会にいらしてくださった皆様、ありがとうございました。
師匠の会は二年おきに開催されていますが、
この会で、私が一番大切にしていることは。そうです。
必ず出会っていない古典に、時間をかけて取り組むということ。
こんかいは、夜々の星でした。
この曲は江戸時代の終わり頃に誕生した曲で、三絃と箏の節の作曲者が同じ、光崎検校です。
これって実は、箏三絃合奏の地唄では珍しいとも言えるのです。
だいたいは箏の節付けが得意な検校がいたり、三絃の節付けが得意な検校がいたり、そんな協同作業?で成り立っている曲の方が多いのです。
じゃぁ、その違いは?といわれると、まだうまく言葉が出ませんが、
ひとりの作曲者で作られた作品は、節の一つ一つや掛け合いの、手が込んでいる、そんな気がします。
なので、どういう節の流れで演奏したいか、それを組み立てるのに、かなり苦戦しました。
いくら弾いても見えてこなくて。
けれど本番は、今までで一番音の景色を感じながら演奏できたので、今だけ満足しています。
きっと、またすぐに、当日の音を聴いたら悔しくなるはずです。
とにかく何度も弾いて、何年も何十年も向き合って仲良くなる。
そんな曲を、一つ一つ増やしたいですね。
こころね
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